あきない繁昌の知恵その66「学ぶ。その7」
やけに寒い、と思ったら、JR燕三条駅前ロータリーでは、植栽の雪囲いが始まっていた。
10月28日(火)の新潟県央地区は、秋を飛ばして、早くも冬の予感が漂う。
ところで、二十四節気によると、今を霜降といい、秋の終わりであるという。
そして11月7日に立冬を迎え、季節はいよいよ冬へと進んでいく。
新暦の感覚で言えば、秋を飛ばして、となるが、旧暦ではこよみどおり、ということだ。
まだ秋、と思っていたら、もう冬、となりかねない。
冬ごもりの前に、冬支度
寒さを前におろおろするのではなく、その前に、もうひと仕事
万全の備えをもって、ゆっくりゆったりと冬を過ごし、うららかな春を迎えるのが雪国の流儀でもある。
…とは言ってみたものの、やっぱり寒いものはさむい。
ほんのささいなことですら、億劫になりがちだ。
さて、書評
S.ロバーツ著「グズ病が完全に治る本」を紹介する。
著者紹介によると、氏はハーバード大学で教鞭をとるかたわら、精神科医として医療現場にも携わる。本書は、豊富な知識と経験を有する著者が開発した「グズ克服プログラム」をベースに、広く仕事や生活の場で簡単に使えるように書き下ろしたもの。その効果が話題となり全米でベストセラー
本書でいうグズ、とは、物事を先延ばし、あるいは無期延期する人をいう。
例えば、ダイエットしたい、仕事をもっと効率よくやりたい、資格を取りたい等など、やりたいことはあるけれど、何となく実行に移せない、あるいは、社員が働かなくて困っている、という社長…
けど実行に移せない…
くて困っている…
こうした問題は全て自分に原因がある、というのが、本書の基本スタンスである。
以下、本書より引用させていただく。
【グズ克服までの6段階】
一 自分に問題があること自体を否定
二 自分に容易ならざる問題があることを認識
三 変化に伴う不安をうまく手なずける
四 よけいなことを考えず、とにかく思い切ってやる
五 逆戻り現象にもオタオタしない
六 完全に先延ばしを克服すると、全てが好循環に
本書は、先延ばし(あるいは、無期延期)の発生メカニズムとその克服方法、加えて、グズの根を断つ習慣づくりのエクササイズを、多くの人が理解し気軽に実行出来るよう、数多くの事例に当てはめながら、簡潔に説明している。
本当にあなたは、仕事をもっと効率よくやりたいのか?
こういう問いかけに対し、仕事はもっと効率よくやるべきである、とあなたが答えたとする。
しかしあなたは、実行に移さない。
このような場合、義務、責任、プレッシャーあるいはストレスから生じたべき論は、あなたの本心を巧妙に覆い隠す。
本当は、仕事をもっと効率よくやりたい、とは思っていない。
つまり、しない、したくない、が、あなたの本心かも知れないのだ。
本書は、本人すら気付かないトリックについて、読者が心理的抵抗なく読み進められるよう、世間話でもするかのような気軽な調子で語っている。
べき、から、したい、へ
したい、から、する、へ
本書が、読むべき本、から、読みたい本、になったとき、あなたは既に、グズ克服の第一段階にある。
本当にやりたいことの先延ばしを、しない、という方には、お勧めの一冊です。
(注)文庫版あり
(引用)国立天文台ウェブサイト↓
http://www.nao.ac.jp/koyomi/