ベンジャミン 124知恵
あきない繁昌の知恵その124「引き算」
118知恵に続いて、新井満氏の「自由訳 老子」から紹介する。
今回は、引き算のすすめ
以下、引用
「新しいことを一つ始めるよりも 余分なことを一つ減らしなさい
有益なことを一つ始めるよりも 無益なことを一つ減らしなさい
意外に思われるかもしれないが そうする方が、きっとうまくいく」
さて、ベンジャミン
ブラッドピット主演の映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」が2月7日、本邦公開となった。
年とともに若返っていく、という一人の男、ベンジャミン・バトンの人生を描いた物語である、という。
富や名声、贅肉に面の皮
人によっては、年とともに、重責と引き換えに、様々なものを手にする。
しかし、しなやかでみずみずしい心身は、年とともに、確実に衰え、あるいは硬直していく。
そこで、ベンジャミン
彼は、生物学的宿命を逆行する。
もし彼が、引き算の人生を送るとしたら、一人では泣くことしかできない乳飲み子となったときを想像してなお、余計なこと、無益なものを減らしていく勇気を持てるか、ということである。
つまり、年とともに老いていくのなら、余計なこと、無益なことを減らしていく勇気は、一念発起、案外すんなりと持てる(かも知れない)。
しかし、年とともに若返っていくなら、何が余計で、何が無益か、見当もつかない。
ミルクを要求する時、どうすればよいかを知っていることは、果たして余計で、無益なことか?
お金が役に立つことは?
年老いたうちに、家を持っておくことは?
将来、赤ん坊になった時に、住宅ローンの返済に困ることはないか?
等々
結局のことろ、引き算は、年とともに老いる、という生物学的宿命を受け入れた者のみに当てはまる、と言えそうだ。
だから、引き算をすすめるのは、老子
人生足し算で、生物学的宿命からの逆走に挑戦し続けるのは、ベンジャミンでなく、かくも逞しいアンチエイジャー
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
崖の上のポニョ以来、久しぶりに興味を覚える映画が登場した。

